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『北杜市の滝・渓谷』特集

北杜市には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、瑞牆山といった日本百名山の標高2,000mを超える名峰が鎮座し、「南アルプスユネスコエコパーク(平成26年6月認定)」と「甲武信ユネスコエコパーク(令和元年6月認定)」の2つがユネスコの認定を受けている国内唯一の市です。
そんな北杜市では花崗岩をはじめとする多様な地層から70か所を超える湧水や滝が分布しています。なかでも八ヶ岳から流れ出る川俣川渓谷沿いの「吐竜の滝」、南アルプスの懐深く、雄大な甲斐駒ヶ岳に源を発する日本名水百選に選ばれた「尾白川渓谷」、日本の滝100選にも選ばれた東日本最大落差121mを誇る「精進ヶ滝」は北杜市のなかでも人気な観光スポットとなっています。清流沿いの遊歩道をトレッキングしながら、心身のリフレッシュはいかがでしょうか?

『北杜市の滝・渓谷』特集

吐竜の滝

八ヶ岳に降った雨や雪が地下水となり溶岩層を通って湧き出る落差約10m、幅約15mの吐竜の滝。緑に覆われた岩間から絹糸のように美しく流れる姿は、優雅な風情は日本庭園を思わせます。川俣川の清流沿いの遊歩道を歩けば、せせらぎの音と野鳥の声に癒されます。清泉寮と吐竜の滝をぐるりと回る遊歩道もあり、森林あり、渓谷あり、牧草地ありと変化に富むシチュエーションを楽しむことができます。清泉寮などに立ち寄り清里高原の雰囲気を楽しむのもおすすめです。

尾白川渓谷

南アルプスの懐深く、雄大な甲斐駒ヶ岳に源を発する尾白川は、「日本名水百選」に選ばれた清らかな水の故郷です。花崗岩の岩肌を流れる清流や、岩間から垣間見える日向山の木立の色彩など、筆舌に尽くしがたい美しい自然が広がっています。

尾白川渓谷駐車場から徒歩約10分、竹宇駒ヶ岳神社に到着します。境内にはいくつもの大きな岩があり、それぞれの岩の上には数多くの石碑や石像が祀られています。お社や石像に手を合わせ参拝後、吊り橋を渡って渓谷へ向かいます。

吊り橋を渡って渓谷に降りて5分ほど上流に向かって歩くとエメラルドグリーンに輝く千ヶ淵が見えてきます。

このグラデーションが心を癒してくれます。

千ヶ淵より先に足を運ぶ場合は、登山になります。
危険が伴いますので、登山装備をしっかり整え、駐車場にて登山届を提出してからお越しいただくようお願いいたします。

精進ヶ滝と石空川渓谷

精進ヶ滝は、鳳凰三山のひとつ地蔵ヶ岳を源とする石空川渓谷の上流にあり、東日本最大級の落差121mを誇り、日本の滝100選に認定されています。
精進ヶ滝の名は、その昔、神仏に祈願するためこの滝で身を清めたことに由来します。樹木に覆われたその姿は神秘的で、新緑など美しいコントラストが優美さを感じさせてくれます。いくつもの滝があり、つり橋や階段などもあって冒険気分が味わえるのも精進ヶ滝の魅力のひとつです。
※危険な箇所もあるため、足元に気を付けてお進みください。

また、石空川渓谷遊歩道を歩き、「フォッサマグナ」という道標をたどり、石空川沿いまで行ってみると、対岸にはぐっとえぐられたような地形「フォッサマグナ」があります。
この断層は北西-南東の方向に伸び、北は石空川に沿って藪の湯鉱泉付近から白州町国界橋 – 長野県富士見町方面に延長し、南は御座石鉱泉西 – 大馴鹿峠 – 早川町新倉へと延長しており、大変貴重なものです。