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2016年09月21日

日本三大急登・黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳登山

9月の三連休に、南アルプス山脈の雄峰・甲斐駒ヶ岳へ登山してきました。
甲斐駒ヶ岳は北沢峠からの登山道が一般的ですが、今回は北杜市白州側からの黒戸尾根からのルートに挑戦!
この黒戸尾根は山登りをする方にとっては日本三大急登のひとつとして有名で、その標高差はなんと約2,200Mにも及びます。

 

今回は残念ながらこの写真のように晴天ではなく、厚い雲に覆われたお天気でした…
それでも初日はなんとか雨が降らないという天気予報を信じて、甲斐駒ヶ岳を目指します。

 

JR韮崎駅からタクシーで竹宇駒ヶ岳神社の手前にある市営駐車場まで約30分、ここから登山スタートです。
※登山届を提出するポストもこちらにあります

 

登山口から約5分ほどで竹宇駒ヶ岳神社(ちくうこまがたけじんじゃ)に到着。
ここから尾白川の吊り橋を渡って、いよいよ本格的な登山道に入ります。

 

尾白川渓谷道と黒戸尾根登山道の分岐です。
ご覧の通り黒戸尾根登山道は初っ端からけっこう急な坂です!

 

甲斐駒ヶ岳は古くから山岳信仰のある山で、特に黒戸尾根からは「お参り登山」をする人々が大勢いたそうです。
そのためなのか、登山道には数多くの石仏・石碑・祠や鳥居などがありました。

 

黒戸尾根の登山口はふたつ(竹宇駒ヶ岳神社・横手駒ヶ岳神社)ありますが、どちらも神社だというのも、甲斐駒ヶ岳が信仰の山としていかに栄えていたのかという証しなのかもしれません。

 

樹林帯が少し途切れ、刃渡り・刀利天狗を超えてたところで鳳凰三山を見ることができました

 

八ヶ岳はあいにく雲がかかっていましたが、その裾野の町並みはばっちり!
手前の低い山の左にちょろっとあるのは雁ヶ原?ということはあの山は日向山のようです。

 

さて黒戸尾根といえば高所恐怖症の方には怖いポイントが多くある山道としても有名です。
長時間歩いてちょっと疲れてきたところにこの谷を渡る細い木道…

 

足元を見るとけっこう高度感があります。しかしこれはまだまだ序の口。

 

ほぼ垂直のような鎖場や…

 

雨で濡れてつるつるの鎖場などなど…
とはいえ多くの登山客の方々が通ってきた道です。山登りに慣れた方なら登れないことはありません。
これから黒戸尾根登山道にチャレンジする方は、どうぞしっかり落ち着いて行動してくださいね。

 

この山行では1日目に七条小屋でテント泊をして、2日目朝に甲斐駒ヶ岳山頂に到達する予定で動きました。
残念ながらご来光は望めませんでしたが、霧の中で九合目あたりの大きな岩に剣が二本刺さっている姿はなんだかとっても幻想的です。

 

それにしても霧で視界が真っ白な日でした!山頂付近のごつごつした岩肌がいっそう厳かに見えます。

 

雨に濡れながら寒い寒いと登ること約2時間半、とうとう甲斐駒ヶ岳山頂へたどり着きました!

 

物の見事に周りの景色は全く見えません。風も強くて山頂滞在時間は3分もなかったような…
それでも日本三大急登のひとつ黒戸尾根登山道を踏破できた達成感でいっぱいです!

 

ちなみに今回はこんなルートでの山行でした。
【1日目】(歩行:6h10m、標高差:1,630m)
竹宇駒ケ岳神社 →  笹平分岐 → 刀利天狗 → 五合目 → 七丈小屋(テント泊)

【2日目】(歩行:5h20m、標高差:937m)
七丈小屋 → 八合目御来光場 → 甲斐駒ケ岳山頂 → 駒津峰 → 双児山 → 北沢峠

往路はJR韮崎駅からタクシーで登山口へ、復路は北沢峠からバスを乗り継いでJR甲府駅まで戻りました。

 

晴れていたら麓からはこんなふうに見える甲斐駒ヶ岳。
下山した後は、甲斐駒ヶ岳を見るたびに「あのてっぺんに立ったんだな〜」と思えるのが嬉しいです。
またいつか晴れている時に甲斐駒ヶ岳リベンジしたいと思いました。

 

【番外編】黒戸尾根登山道で見つけたキノコたち

季節のせいでしょうか、雨のせいでしょうか。黒戸尾根登山道にはたくさんのきのこが生えていました!

 

小さなお菓子のようなきのこ。

 

にょきにょき群れをなして生えるきのこ

 

まるで大きな花のよう!これもきのこです。

 

一見美味しそうに見えるきのこもたくさんありましたが、このあたりは南アルプス国立公園
きのこ狩りはどうぞご遠慮くださいね。

 

今回の三連休、甲斐駒ヶ岳はまだまだでしたが、そろそろ紅葉登山も楽しみになってくる季節です。
ちょっと雨続きの9月でしたが、今週末の予報は今のところよさそう!
ぜひ秋山の気配を感じに北杜へ遊びにいらしてください(^^)

 


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