気候・自然
主峰・赤岳を中心に高く、そして広く連なる八ヶ岳連邦の雄大な眺め。
日本一の日照時間、名水のまち
 北杜市はエリアが広いため、地域ごとの気候には大きな違いがあります。茅ヶ岳山麓の明野町は日照時間日本一の町として知られ、観測を始めてからの平均が2625時間、日照率50%以上という太陽の多照地域で、ひまわりの花がよく似合うエリアです。
 一方、八ヶ岳、金峰山、瑞牆山、甲斐駒ヶ岳などの山麓では豊富な降雪、降水は地下に浸透し、北杜にすばらしい水資源をもたらしています。1985年に環境省(当時は環境庁)が日本名水百選に選定した「八ヶ岳南麓高原湧水群」や「尾白川」があります。また、2008年に環境省が平成の名水百選として「金峰山・瑞牆山源流」を選定しました。このように、北杜は日本でいちばん水がおいしい高原のまちでもあります。
 また周囲を日本の屋根ともいうべき高山に囲まれ、夏涼しく避暑地としては格好の高原性気候ですが、自然の四季の変化は豊かです。
 春には天然記念物にして日本三大桜として名を馳せる「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」をはじめとした名桜が咲き誇り、夏には高原性気候の避暑を存分に楽しみ、秋には日本百名山の八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、瑞牆山(みずがき山)など多くの山々が燃えるように染まり、幻想的な冬の厳しくも美しい景色にきっと心を打たれることでしょう。
フォッサマグナ プレート衝突による驚異の造山運動

悠久の時間をかけて形成されたフォッサマグナ
 北杜の大自然はダイナミック造山運動である「フォッサマグナ」の衝突現象から形成され、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、瑞牆山など、驚異の自然景観が生み出されました。この造山運動は、地球科学の研究者の間で「フォッサマグナ」(巨大な溝という意味のラテン語)として知られ、本州を縦断する日本最大規模の地溝帯を形成しています。
 フォッサマグナは、明治政府によりドイツから招聘(しょうへい)されたナウマン博士が、現在の北杜市高根町清里の地から、周囲にそびえる巨大山脈を見渡して「ここで大地が割れている」と叫び、命名したと言われます。「フォッサマグナ」の生成は、プレートテクトニクス理論により、南アルプスを乗せた「ユーラシアプレート」の下に、東方から「北米プレート」が衝突して沈み込み、さらに南方より伊豆半島を乗せた「フィリピン海プレート」が衝突していると説明されています。つまり、北杜の周辺地域は、地表で「プレートの3重衝突現象」が観察できる世界的にも貴重な景観だと言われます。
 このダイナミックな造山運動により、南アルプスは現在も隆起が続き、世界に誇る雄大な自然景観を日夜形成しているのです。このように北杜市は、地球規模の悠久なロマンを観察するには絶好の地といえます。
動植物
 日本の高山域を代表する大型動物であるニホンカモシカやリス、サルやイノシシ、ツキノワグマといった哺乳類たち、また大小さまざまな野鳥たち、さらに数え切れないほどの高山植物の数々など、正に自然の宝庫が北杜市の大きな自慢のひとつです。また、前述の春の名桜や里山には、「いつ来ても懐かしい」北杜の魅力がぎっちり詰まっています。